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ちょっとだけ尖ってる雑誌「Quick Japan」

いわゆる「サブカルチャー」というものを中心に取り上げている雑誌「Quick Japan」。
最近では「AKB48」や「ももいろクローバーZ」などのアイドルからお笑いなど、サブではないカルチャーも積極的に取り上げられているので、昔を知っている側としては少々気恥ずかしい、それが「Quick Japan」。
そんな「Quick Japan」を少しだけご紹介。

「Qucik Japan」
1994年9月に創刊された。
私がリアルタイム(創刊号だけは少し遅れて購入したので、これだけは第三刷)で20年近く購入している唯一の雑誌。
2013年4月12日発売されたのが第107号。
私はこの雑誌でいろいろなことに興味を持ち、いろいろなことを調べてきた。
情報を持つことの大切さを教わった人や雑誌・媒体の一つがこの「Quick Japan」。
IMG_0102なぜ、この本を手に取ったのかは覚えていない。
確か、第2号を福岡の紀伊國屋書店でたまたま見付けて購入したのではないか。それからすぐに創刊号を福岡で探して購入したと記憶している。
(その時の名残となる差し込みがまだ2号には差し込んである)
それくらい衝撃的な本だった。
ちなみに第2号には「制服向上委員会」の記事が掲載されているので、この頃からアイドルを扱う傾向はあったのだろう。
他には、マンガ家・ちばあきお先生の死を追いかけた記事や、森進一さんの「おふくろさん」の作詞で有名な川内康範先生のインタビュー、腎臓の売買で捕まった杉山治夫氏のインタビューなど、本当に何が何だか分からない内容になっている。
この雑誌からはいくつかの目玉記事が生まれた。
「消えたマンガ家」シリーズがその一つと言えるだろう。
その片鱗は既に第2号のちばあきお先生に関する記事で見られたのだが、冨樫義博、山田花子、ふくしま政美、安部慎一など、様々な分野の「消えたマンガ家」を取り上げ、最終的には3冊の単行本として出版された。
初期の頃は本当に尖った記事が多かった。
カルチャーを掘り起こしていく、そんな気概が誌面から伝わってきた。
最近は少しスタンスが変わってきている。
カルチャーに真っ正面からぶつかっていって、見えない何かを見せていこう、でもちょっと売り上げも考えるね、というような、日和ってる部分がチラチラ見えつつもやりたいことも進めたい、という、ちょっと微妙なバランスで成り立ってるような。
それはそれで私は好きなのだが、それをよしとしない人もたくさんいるだろうな、とも思う。
果たして現在、まともに「サブカルチャー」や「カルチャー」を取り上げている雑誌がどれくらいあるのだろうか。
個人的にはもっと「サブカルチャー」をど真ん中から取り上げた雑誌が出て欲しいのだけど・・・言いたくはないが既に「サブカルチャー」「アンダーグラウンドカルチャー」と呼べるような文化はないのかもしれない。
そういえばこの雑誌、ちょっと前に電子化されている。電子版は紙よりも(珍しく)かなり安いので、お勧めかもしれない。
IMG_0101
これで88冊。まだ20冊近く別にあります。
これは廃刊になるまで買って、最後は宝にしよう。
一定の側面から見たものにはなるが、日本のサブとメイン、両方のカルチャーが紐解ける大事な資料になるかも知れない。

クイック・ジャパン 107

クイック・ジャパン 107

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