先日ご紹介したタナカカツキ先生が帯を書いています。
「水中に戻った植物たち。さよなら陸上」
なぜ水草は水中で生活できるのか、その謎に迫る一冊です。

水草の定義・・・?

この本ではまず「水草の定義」から始まっています。あくまで「この本での水草の定義」ですが。
なぜなら水草の定義は「あまり明確ではない」とのこと。
その理由の説明から本書は始まります。
ここを読むだけで、如何に水草が特殊なものか分かります。そしてまだまだ様々な謎があることも。

全てが科学的な分析と調査、そして考察から構成されている

2013-08-16 17.27.32植物が水中で誕生し、一度は陸地に上がったものの、また水中に進出した結果が今の水草、とのこと。
なぜ、再度水中へ戻ったのか?という考察から始まります。
次に水草が水中で生育する条件について考察と分析を行っています。
当たり前に植物が必要とする生育条件を水中に照らし合わせ、水草の生育条件・環境を分かりやすく解説しています。
そして、当たり前に大事なことですが、水草はどうやって子孫を残していくのか、についても解説しています。
実際に育てていて、確かに不思議ですね。
有茎草の多くは途中でトリミング(水草を切る)して、トリミングした上側はまた植え込みます。そうするとトリミングされた方も植え込んだ方からも新芽が出始め、また伸び始めます。
グリーンロタラなどはそのタイプですね。
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ミクロソリウムなどは葉の裏などに子株が出来るので、子株が3〜5cmくらいになったら取って流木などに活着させます。
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アヌビアス・ナナやブリクサ・ショートリーフなどは「株分け」と言って、ある程度の大きさになったら手で軽くほぐして分けていきます。分かれたものをブリクサ・ショートリーフなら植え直し、アヌビアス・ナナであれば流木などに括り付けるとまた大きくなっていきます。
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他にもランナー(根のようなもの)を伸ばして増えていくものなどもあります。
更には生態系における水草の役割なども紹介されています。

実は日本の水草の多くが絶滅危惧種

そうです、日本の水草の40%は既に絶滅危惧種なのです。
なぜこういう事態になったのかの解説と、絶滅危惧種となっている水草を保護している団体の取り組みなどが紹介されています。
ホシクサなどは自生しているところが少ない、という話は私も聞いたことがあります。しかし、水草愛好家の中でホシクサブームがあり、自生しているホシクサを採取していく人も少なくない、という話も同時に聞きました。
ここにはコシガヤホシクサが例として取り上げられています。

もっと水草が好きになる、そんな一冊

この本を読んで水草のことを今まで以上に知ることで、また分からないことも不思議なこともいろいろと出てきます。
実は淡水アクアリウムの世界はまだまだ解明されてないことがとても多いのです。海水の方は学会もあり、いろいろと研究が進んでいますが、淡水の方は学会などもないため、いわゆるエセ科学っぽいことになっている部分もあります(特に微生物系・・・)。
そういう中にこの本が切り込んでいった、とも言えます。
この本と先日ご紹介したタナカカツキ先生の本に触発されて、このブログにもアクアリウムのカテゴリーを設けることにしました。
「多趣味やなあ」と思われるかも知れませんが、いろいろな面で負担を小さくする工夫もしていますので、その辺りもご紹介できれば、と思います。
(熱帯魚や水草も実は1年以上新しいものは買ってなかったりというか、増えすぎて買えなかったり・・・とか)

異端の植物「水草」を科学する (BERET SCIENCE)

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