先日、アップした記事の後、仮想通貨について少し突っ込んでいろいろと試してみている。
その中でちょっと気になってること、気にした方がいいことなどが出てきたのでまとめてみたい。
ただ、この内容は本日、2017年5月24日現在のことなので、日数が経つと状況が変わってる可能性が高いことをまず書いておく。
仮想通貨については、まさに今、アーリーアダプター勢+αが大挙して群がりつつある状況。
そのような状況である、ということを踏まえて、かつ、今から始めようという方に向けて、いろいろとやってる中で感じたこと、直面している問題を書いてみる。
現時点での仮想通貨は「投機材料」という見方が多数
どうやら仮想通貨は現時点では「投機材料」としての見方が強い。
なので、かなりのお金が動いているし、相場もかなり激しく動いている。
1日で倍の金額になることもしばしばだし、1ヶ月前は6円だったのが今は40円というケースもある。
それだけ大きな利益が出る可能性もあるが、いつ暴落するか分からない状況でもある。
その点はしっかり頭に入れておいた方が後悔しないと思う。
取引所との契約は早めに済ませておく
仮想通貨を扱うには「取引所」というところとの契約が必要になるが、契約にとにかく時間がかかる。
もちろん、今は殺到している状況なので、という事情もあるかも知れない。
が、それを差し引いても「あ、今、上がってるから契約しよ」で始められる感じではない。
理由は「住所確認のための郵便物」にある。
日本では2017年4月から仮想通貨に関する法律が施行され、取引所については全て金融庁への届け出が必要になった。
つまり、それだけいろいろと気を遣った契約や運営が求められる。
「住所確認のための郵便物」もその一つ。
契約というか、登録はサイトで簡単にできる。
もちろん、免許証の画像が必要だったり、ということはあるが、それでも比較的カンタンにできる。
情報を一通り入力し、先方が審査を行い、「問題ない」と判断されると「認証コード」が書かれた郵便物が発送される。
この「発送作業」が登録をした翌日なのか、数日後なのか分からない。
特に今は混んでるからかもしれないが、とある取引所は到着まで10日くらいかかった。
なので、気になる仮想通貨を扱っている取引所は事前に全て登録作業を済ませておくのが吉。
と言いつつ、取引所はよく選んだ方がいい
と言いつつ、取引所はよく選んだ方がいい。
銀行などとは違って、金融庁の管轄とは言え、金融庁が承認したところであっても、何かバックボーンがあるわけでもないところがほとんどである。
そこに貴方の資産を預ける、ということの危険性は認識しておく必要はある。
Mt.Goxの件もあるので、他の金融商品と比較してもリスクは大きい、と思っていた方がいい。
スプレッドの幅が小さい取引所を選ぶ
今まで株やFXなどをやったことがない人が少し戸惑うかも知れないこと。
仮想通貨の売買画面を見ると「売り値」と「買い値」が違う。
「売り値」が安くて「買い値」が高い。
なんでか私も最初分からなかった。
この差額のことをスプレッドと言って、これが実質「取引手数料」になる。
このスプレッドがなかなか曲者で、取引所によって全く違う。
そして、かなり金額が大きい。
例えば、コインチェックで200,000円をRippleに換金した場合、20,000円くらい取られる「こともある」。
「こともある」と書いたのは、どうもこのスプレッドは「変動するらしい」。
なので、換金してすぐは必ず「マイナス」であることを頭に入れておくように。
個人情報を明らかにするリスクを理解しておく
マイナーな仮想通貨は海外の取引所でしか扱ってない場合もある。
そういう取引所の情報を見て「ここは大丈夫」と判断出来る人はほとんどいないのではないか。
そういう取引所へ登録する場合でも「パスポートのコピー」や「運転免許証のコピー」、「直近の公共料金支払い明細書」の提示を求められる。
それらは画像データを先方へ送付することになる。
かなりガチガチの個人情報を先方へ送付することになるわけで、しかも、銀行などのある意味信頼が担保されたような組織ではない。
果たして安全なのか?と思ってしまう。
これもリスクの一つと考えておこう。
問い合わせの返事は基本「遅い」か「来ない」ところが多い
これ、正直「あり得ない」んだが、実際に起こっていることなので。
問い合わせをしても返事は「遅い」か「来ない」。
これがしょうもない問い合わせならまあいいが、私が今、問い合わせている内容は「ビットコインをとあるところへ送付したが届かないし戻っても来ない」というなかなかシビアな問題。
金額は2,000円くらいなので、無視しづらい。
しかし、返事がない。
ちなみにこれ、日本の取引所、コインチェック社である。
ところで、ビットコインの場合、履歴が追える。これはとても便利。
コインチェック社の管理画面では「送信完了」となっているが、履歴を追うと届いてないことが分かる。
その辺りも書いて送っているのだが、問い合わせて丸1日経った今日でも返事がない。
実は送付先であるWirex社にも問い合わせをしているが、こちらも返事がない。
Wirexはビットコインが使えるデビットカードを発行している会社。
デビットカードを発行してもらおうと思って、発行手数料を支払おうと思ったらビットコインでないとダメ、と言われたので日本の取引所でビットコインへ換金してそれを送付したが届かない、という状況。
コインチェックにはもう1件、送付したコインが届かない問題が発生していて、それについても問い合わせ中だが返事が来ない。
こっちも金額は3,000円くらいで、問い合わせして5日経ったかな・・・
ちなみに海外のkrakenという取引所は問い合わせて6時間で返信が届いた。
なのでコインチェックはちょっと・・・・と思うが、日本の取引所ではここでしか取り扱ってない仮想通貨がかなりあるので、なかなか悩ましいところ。
税金の問題もいろいろ調べておくこと
利益が上がればまず問題になるのが「税金」。
ネットで調べるといろんな意見があるが、「まだ何も決まってない」というのが実際のところ。
どうやら税務署によって見解も違うようなので、まずは所轄の税務署に聞いてみた方がいい。
そうでなければ「雑収入」に当たる、という前提で考えておけばほぼ間違いはないと思う。
あと、「日本円にしなければ大丈夫」と言ってる人も多数見かけるが、その辺りも税務署へ聞いた方がいい。
税金は正しく納めましょう。
オススメの取引所は現状「ない」
いろんなサイトを見ると「ここがオススメ」みたいに書いているが、私的にはオススメは「ない」。
というか、目的や扱いたい仮想通貨によって使った方がいい取引所は変わる。
信頼性という面で言えば、国内であれば「Zaif」か「bitflyer」かな。
この2つについてはあまり悪い評判を目にしない、今のところは。
もう少し落ち着いて対応がキチンとしてくれば「コインチェック」という選択肢も「あり」かも。
今はとにかく情報を収集して、どういうトラブルがあるのか、どうすればトラブルが防げるのか、どの取引所で何が起きているのかをある程度理解しておくといい。
出てきたばかりの新しい技術であり、新しい取引手法。
いろいろな問題がこれからどんどん出てくるはずなので「それでもここで一山当てたい」と思うならばあくまでリスク承知で。
また、法律も整備されていくと思うので、ニュースや新聞は注意深く見ておいた方がいい。
コメント