デビュー21年だそうです、中村一義。
つまり僕が彼の音楽と出会って21年。あの衝撃は今でも忘れない。
そんな中村一義と私が出会って少ししてリリースされたアルバムが「金字塔」。

彼のファーストシングル「犬と猫」がリリースされたのが1997年1月なので、昨年が20周年。

今になって、彼の作品が全てサブスクリプション配信&ダウンロード配信されたのか、よく分からないが、この才能に触れやすい環境になったことは手放しで喜びたい。
それくらい絶対的な才能(と思うの)が中村一義。

特にこのファーストアルバム「金字塔」は、よくファーストアルバムにこのタイトルを付けるな~、と思ったが、聴いてみると「納得」せざるを得なかった。
これを若干22歳の彼が、音楽を始めたのが18歳だった彼が、全てを宅録にほぼ近い環境で製作、つまりセルフプロデュースでリリースしたことが驚きだった。

今聴いてもずば抜けたメロディセンスと言葉選びのセンスは色褪せることなく、むしろ今の時代に聴いた方がとても新鮮に聴こえる。

デモでは全ての楽器を彼が一人で演奏していたことは有名で、リリースされた音源はプロの手を借りていくつかの音が重ねられているが、ベーシックはあくまで彼が演奏したもの。
参加したプロミュージシャンには高野寛さんや朝本浩文さん、鈴木茂さんなどがいらっしゃって、こちらもまた豪華。
しかもその名だたるミュージシャンは彼の作った音をそのまま演奏する、いわゆる完コピしてレコーディングする、という何ともな荒技。
それだけ皆が彼の音楽的才能に可能性を感じていた証拠でもある。

私が彼の音楽を、「犬と猫」という曲を初めて聴いて感じたのは「解放」。
何からの解放なのかは当時は分からなかったが、スコーンっと抜けそうな、そんなイメージ。
そして、その音楽から孤独を強く感じたのは今でも覚えている。

もちろんその後のインタビュー記事などで、その孤独感と解放感の原因については本人が答えているし、いろいろな記事にも書いてあるのでここでは書かない。

そして「金字塔」がリリースされるまでの全てのシングルを買って聴いていた。
どれも名曲揃いで感動して聴いていた。

それでもアルバムタイトルの「金字塔」は「いやーすげーなー」と。
リリースされたアルバムを聴いてみて、納得。確かに金字塔だな、と。

1枚通して聴いて得られる解放感は「犬と猫」を聴いて感じた「解放」とはまた違うものだった。
これから「解放」に向かっていく、という決意を感じた。

それから20年、彼は自分が思い描くような「解放」に辿り着いたのだろうか。
それは、彼が2017年にリリースしたセルフカバーアルバム「最高築」を聴けば理解できる気がする。

今でも遅くない。
今の若い人たちにも是非聴いて欲しい。

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