僕の大好きなKAN君が死んじゃった。
僕の音楽の嗜好に多大な影響を与えたアーティストの一人、KAN君が死んじゃった。61歳、若いよ。
高校生の頃から聞いてたんだよ、FM長崎の清島さんの番組「チャンネルキッズ」で知ってからずっと。
最近また聴き始めたんだよ、最近のアルバムからずっと。
清島さんの番組ですごく軽妙なおしゃべりをする兄ちゃんが奏でる切なくて明るい曲の数々。
サンプラーを積んだキーボードをスタジオに持ってきて、楽しそうに清島さんと掛け合いしながら遊んでるKAN君。
年齢的にはどう考えても「KANさん」なんだけど、自然と「KAN君」になってしまう。許してください、僕にとってはずっと「KAN君」なので。
「愛は勝つ」が爆発的にヒットしたときは嬉しかったな。紅白でまさかKAN君を見るとは思わなかった。
僕が少しシニカルな音楽が好きになったのは間違いなくKAN君の影響です。
ピアノの音色が好きになったのも、ビリー・ジョエルを聴くようになったのもKAN君の影響です。
KAN君のライブに行く前にビリー・ジョエルのライブに行ったのは何かの間違いです。
名曲は数知れず、「愛は勝つ」はもちろんだけど、「まゆみ」「千歳」「けやき通りがいろづく頃」「永遠」「今夜はかえさないよ」「言えずのI LOVE YOU」・・挙げればきりがない、「REGRETS」も「プロポーズ」も「1989(A Ballade of Bobby & Olivia)」も「君が好き胸が痛い」も・・・
がんというのは知ってた。発表をちゃんと見てた。
なぜかどこかで「KAN君は大丈夫」と思ってた、甘かった。
さすがに悲しすぎて、かなり辛い。
もう新曲聞けないんだな。あの喋りも聞けないんだな。
有名人やタレントの方が亡くなった、と聞いて、泣いたのは手塚治虫さんが最後だった。
けど、今日は泣いちゃった、久しぶりに涙流して泣いちゃった。
それだけ与えられたものは多彩で大きくて、僕のいろんなところに影響してるんだよね。
KAN君、61歳は早いよ。
楽しくピアノを弾いて歌っててください。
ご冥福を心よりお祈りしつつ、心よりお礼を。
僕の人生にステキな歌をたくさんありがとうございました。
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