そういえば、これまとめてなかったなあ・・・と思い出したので。
プラモデル、といえば「塗装」です。面倒だけど、これをきちんとやることで出来がずいぶんと変わります。
「塗装」に使うのが「塗料」です。いろいろな種類があって迷います。
そんな「塗料」ですが、まずはどんな種類があるのか、模型用に絞ってご紹介します。
ラッカー塗料
一般的なプラスチック用塗料です。
特徴としては次の3点が言えると思います
・揮発性の高い溶剤を使っているため乾燥が早い
筆塗りでもムラが出にくく、塗りやすい
・発色がとてもいい
・乾燥後の塗膜がとても硬い
なので、カーモデルなどの艶が必要な塗料には非常に向いています。
しかし、臭いがきつく、閉め切った部屋で長時間使うとシンナー中毒になりますので注意が必要です。
筆などの洗浄には専用のラッカー溶剤が必要です。また、塗料を薄める時もラッカー溶剤で薄める必要があります。
【ラッカー塗料の種類】
・GSIクレオス「Mrカラー」
・ガイアノーツ「ガイアカラー」
・フィニッシャーズカラー <= 「え?」というサイトですがオフィシャルのようです・・・
アクリル塗料
タミヤが発売している「アクリル塗料」です。
特徴としては下記でしょうか。
・臭いが薄い
・筆などは水洗いができる
・乾燥が遅い
筆塗りだとムラが出やすい
・塗膜がそれ程強くない
とにかく臭いが薄いので、室内で塗装するにはとても便利です。
筆などが水洗いできるのも便利ですが、乾燥してしまうと水洗いができないのでその時は専用のアクリル溶剤が必要です。
また、塗料を薄める時も専用の溶剤が必要です。
【アクリル塗料の種類】
・タミヤカラー「アクリル塗料」
・GSIクレオス「アクリジョン」
水性塗料
GSIクレオスの「水性ホビーカラー」がこの水性塗料に当たります。
基本的には「アクリル塗料」と同じですが、こちらは水で薄めることができます。
【水性塗料の種類】
・GSIクレオス「水性ホビーカラー」
・ファレホ (vallejo)
エナメル塗料
唯一、タミヤから発売されているのがエナメル塗料です。
特徴としては下記になります。
・アクリル塗料よりも筆の伸びがいい
・発色もいい
・乾燥が遅いわりに筆ムラが出にくい
・とてもキレイな光沢面が出しやすい
・塗膜は弱い
特に金属色の場合はエナメル塗料は発色が素晴らしいので使われることが多いです。
また、下地がアクリル塗料の場合でも塗膜を侵さないので、他の塗料の上から重ね塗りする場合に使うことが多い塗料でもあります。
ですので墨入れや汚しで使われることが多いです。
【エナメル塗料の種類】
・タミヤカラー「エナメル塗料」
塗料の重ね塗りについて
プラモデルを作っているとどうしても重ね塗りをしなければいけないところが出てきます。
そういう時に下地の塗料が溶けてしまい、混ざってしまったことがある人は少なくないと思います。
基本的に、同じ種類の塗料同士は素早く塗らないと、いくら乾燥していても下地を溶かしてしまいます。
つまり、例えばアクリル塗料の上にアクリル塗料を塗ると、下地が溶けて色が混ざる可能性があります。
いちばん「強い」塗料は「ラッカー塗料」です。
ラッカー塗料はどの塗料の上から塗っても下地の塗料を溶かします。
ですが、ラッカー塗料を下地にすると、ラッカー塗料以外であればどの塗料を上から塗っても非常に溶けにくいです(アクリル塗料はわずかですが溶かします)。
「アクリル塗料(水性塗料含む)」と「エナメル塗料」はさほど変わりません。アクリルを下地にしてエナメルを塗っても、エナメルを下地にしてアクリルを塗っても、わずかに溶かすくらいでさほど影響はありません。
ただし、例外として、エアブラシを使う場合はアクリル塗料やエナメル塗料の上からラッカー塗料を吹き付けても大丈夫な場合もあります。理由はエアブラシだと薄く塗料を乗せることが出来、かつ乾燥が早いので、下地の塗膜を侵す前に乾燥してしまいます。
でも、基本は「アクリルやエナメル塗料の上からラッカー塗料はNG」です。
塗料の性質を覚えて、適切な場所に適切な塗料を
意外と塗料の性質は知らないことが多いのですが、こうやって特性を知ることで適所で使うことができます。
特にフィギュアなどの筆塗りの場合はこの辺り気を付けて使うことで仕上がりの質を高めることも可能です。
筆塗りとエアブラシをうまく使い分けて、ステキなプラモデルを作ってください。
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