さて、ちょっと立ち位置が曖昧だったので追記します。

前記事/武雄市立図書館をTSUTAYAに委託検討中の件

私は「基本構想」についてはおおむね賛成です。
しっかりした基本コンセプトだと思っていますし、こういう図書館が出来たら確かに嬉しいよね、と思います。

ただ、気になる点ももちろんあります。

これらのことをやれるのは「CCC」(以下、蔦屋)だけなの?
なぜ蔦屋にダイレクトに話をしたのか、この辺りは非常に曖昧ですし、納得のいく説明はされていません。
今度、進めていく中で「蔦屋」ありきで進む話であれば、それはそれで問題でしょう。いろいろ追求されても仕方ない事です。
会見の中で確か「紀伊国屋」「丸善」の名前は出てきたような気がするので、事前調査は行った上でCCCということではあるのでしょうけど、それでも現段階での説明としては非常に不明確に思えます(この辺りは実際はいろんなことがあるので、なかなか難しいところではありますが)。
それであれば、武雄市が蔦屋に「代官山級の施設を武雄に誘致したい」と依頼をして、完全民間でやればいいだけの話です。図書館でやる意味が見えません。

Tカードでないとダメなの?
個人情報及びプライバシー情報を行政が民間に「売り渡す」と見られても正直これは仕方がない。
選択肢としてのTカードであれば問題ないですが、市長は会見で「全面移行」と明言しています。
ここは「選択制」という形が取れればベストですが、何らかの形で「情報の切り分け」が出来ればそれでもいいかと。

サービスの提供は永続的に可能か?
これは前の記事にも書いた通り。これはTカード利用にも関係してきます。
蔦屋が「Tカードやめる」と言ったら、じゃあどうなるの?
代わり探すの?また面倒な手続きするの?そこに税金突っ込むの?と。
恐らく全部「はい」なんでしょうけど、行政サービスがそれでいいの?とは思います。

行政サービスは「住民の様々な権利を守った上で提供されるべきもの」と考えています。
住民の何らかの権利が犯される可能性がわずかでもあるのであれば、それは提供されるべきではない、そういうものだという認識です。
だから住民基本台帳ネットが導入される際、あれだけ大騒ぎになり、それに関する対策が講じられた上での導入、という流れが出来たわけです。
だから図書館についてはあのような文章ができたわけです。市長はケチョンケチョンに批判していますが。

その権利の一部を担保に提供されようとしている、と見えるので、市民以外の人たちが大騒ぎしているわけです。
ここで事例を作ってしまうと、他所に波及する可能性が高いのですから、そりゃあ反対しますよね。

樋渡市長にも反対派の皆さんにも、相手の言葉に耳を傾けるだけの余裕と懐の広さを見せてほしいと考えています。

恐らくこれから「議論」が進んでいく中でこういう問題も壇上に乗って来ること、と期待しています。
後は文科省含め、然るべきところが然るべき判断をするでしょう。

あくまで市民の権利を守りつつ、公平かつ丁寧な議論が進む事を期待しています。


という文章を書いて、ちょっとほったからしていたら、なんか大変なお話になっていてビックリです。残念ながら丁寧な議論が進む気配が見えなくなってきていますね。

こうなってしまった以上、後は早く武雄市が「市長のコメント」ではなく「市の個人情報保護審議会」で精査した正式なコメントや、文科省なり武雄市議会なりで精査したコメントを発表して事態の収束を図るしかないでしょうね。

Twitterのコメントを見ているのですが、確かに的を得た意見も少なからずありますが、いまだに市長のコメントを歪曲して受け取ってる人が多いのに驚きます。
武雄市長は
「貸出履歴は個人情報保護法が定める個人情報ではない。が、憲法学で広く通説となっているプライバシー権に当たる」
「僕はプライバシーの保護という観点から個人の意向を重視したい。」
「この貸出情報を、それを出すとも言っていないし、それを活用するに当たっては、市民の同意が必要だと言っています」
と言ってますよ。
更には
「私の基本的見解をスタートに、5月中に武雄市個人情報審議会の中で、貸出履歴等の情報の意味、位置付け、そして、その取り扱いについて協議をしてもらいます。」
と言ってます。

そこを踏まえた上でいろいろ言って欲しいところです。

揚げ足取りがよけいに増えてきて(確かに取るべき足が多い事は事実なのですが・・・)、ほんと、いろいろと(見ている方が)面倒な感じになってきているので、両方とも冷静に議論を進めて頂きたいところです。

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